今月の立ち読み

特別読物

スペシャルインタビュー
武 豊
止まらぬ歩みの秘密
文 = 沢田康文

今月の立ち読み

武騎手が常に第一線で活躍ができるのは何故か? 今回は、高いモチベーションを保ち続ける理由、現在の取り巻く環境についての課題、またご自身の若い時と比較しての若手騎手へのアドバイス、今後の目標などを伺った。


 日本を代表する名騎手、武豊は自身31年目のシーズンを有馬記念の優勝で見事締めくくり、また新たな一年に挑む。
「たとえば2005年ならディープインパクトで三冠を勝った年とすぐに思い出しますが、17年は後で振り返った時、キタサンブラックのラストイヤーと記憶されるでしょうね。この2年間はキタサンブラックを中心とした競馬生活でしたし、僕にとってあの馬は本当に大きな存在でした。ビッグレースに主役として共に何度も挑みましたし、厳しいトレーニングでしんどいときも、『おれはキタサンブラックの主戦やし、頑張らな』と自分に対して思ったり。自分にとってすごく励みになる馬でした。どうしても勝ちたかったラストランの有馬記念をあのような形で勝つことが出来て騎手冥利に尽きますし、彼はきっと種牡馬としても大活躍してくれると思います。引退は寂しいですが、また産駒や次のスーパーホースとの出会いが楽しみ。これからも良い騎乗が出来るように自分自身のコンディションを整え、技術を常に磨かなければならないと思っています」
 昨年は、有馬記念が行われる3日前の12月21日に、都内でロンジンIFHA国際功労賞も受賞。国内外において、長年にわたりサラブレッド競馬の発展に多大な貢献を果たした競馬関係者に贈られる名誉ある賞で、日本人ホースマンとしてはもちろん世界の騎手としても初の快挙だった。今年でデビューから32年目の年を迎えるが、その歩みは、今もなお止まるところがない。

世界のトップジョッキーにも
影響を与え始めている武の姿勢

 名馬キタサンブラックの引退戦となった有馬記念を劇的に制する2週間前。18年度の『優駿』年間イメージキャラクターに就任することとなった武が遠征先の香港で多忙なスケジュールの合間を縫い、ロングインタビューに応じてくれた。
「僕にとって『優駿』は子供の頃から一番の愛読書でした」
と、武は語り、白い歯を見せて続けた。
「昔の『優駿』は、馬の立ち姿が表紙になっていてね。今回こうして年間イメージキャラクターに就任したから言うわけではなく暇さえあれば家の中でずっと読んでいましたよ。国内の競馬はもちろんのこと、当時は貴重だった海外競馬の記事も2ページぐらい写真付きで載っていて、中学生の頃から僕はそこを特によく読んでいた記憶がありますね。いまは自分が大きなレースで活躍して取り上げてもらえれば嬉しいですし、『優駿』は大切な馬事文化の一つと認識しています」


続きは、1月25日発売の『優駿』2月号でお読みください。

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