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今月の立ち読み

優駿激闘譜

GI/JpnI9勝の記録保持者
であることに変わりはない


「注釈つきの日本記録保持者」。それがヴァーミリアンの立ち位置ではないだろうか。

 そう、ヴァーミリアンはGI/JpnI計9勝という前人未到の大記録を樹立した。皇帝シンボリルドルフ、賞金王テイエムオペラオー、英雄ディープインパクト、そして最強牝馬ウオッカといった顕彰馬たちの7勝を上回る数字である。

 けれどこの記録は「ただし」という断りとともに語られることが通例だ。比較対象にあげた先の4頭はすべてJRA・芝のレースで七冠を達成したが、ヴァーミリアンの九冠の内訳を見ると、JRAのレースであげたのはジャパンCダートとフェブラリーS、両ダートGIの2勝のみ、残る7つのタイトルは地方でおこなわれる交流競走・統一グレードJpnIで獲得したものだ。

 よってGI/JpnI勝利数の「JRAレコード」としては7勝が採用され、ヴァーミリアンの9勝は「参考記録」であると同時に「日本記録」という、複雑なところへ置かれることになる(2011年末現在)。

 地方の交流競走では13戦10勝、着外に敗れたのは1回のみ。JpnIでは10戦7勝と無類の強さを誇った。これに対してJRAのレースでは19戦5勝、得意とするダートに限っても11戦3勝で、着外も5回。GIでは8戦2勝と負け越している。

 だが、日本記録保持者であることは確かな現実。だから実のところ、果たしてヴァーミリアンという馬の本当の値打ちをどう捉えていいものか、多くの競馬ファンは評価を定めあぐねているはずだ。

 ではヴァーミリアンの真の立ち位置は、どこにあるのだろうか。

(続きは、1月25日発売の『優駿2月号』でお読みください)

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