ページの先頭です

今月の立ち読み

未来に語り継ぎたい名馬物語

「未来に語り継ぎたい名馬BEST100」の上位馬を1頭ずつ紹介する当連載の22回目はジャスタウェイ。若駒のころは勝ち味に遅い印象が拭えなかったが、4歳秋に覚醒。天皇賞・秋で圧巻の勝利を収めると、ドバイデューティフリー、安田記念を勝利するなど活躍した。

 いくつGIを制した「何冠馬」だとか、何連勝したとか。牝馬なのに、海外遠征なのに、4コーナーでは絶体絶命の状況だったのに。そんな不利な状況を克服して勝ったとか。どれほど華麗に逃げたのかとか、凄い末脚を繰り出したのかとか。

 未来に語り継がれるような名馬には、その蹄跡のハイライトがどこにあったのかを教えてくれる言葉が自然とついてまわるようになっていく。いわばその「到達点」を示すキーワードが存在している。

 ジャスタウェイの場合、それは「世界一」という言葉になる。

日本調教馬として初めて
レーティング世界一に

 2014年、ジャスタウェイはIFHA(国際競馬統括機関連盟)が発表している「ワールドベストレースホースランキング」で、その年の世界単独トップとなった。もちろん、日本馬が1位になるなんて史上初めてのことだった。

 この年、ジャスタウェイはドバイデューティフリー(現ドバイターフ)における走りで130ポンドという評価を得た。2位はジャパンCを4馬身差圧勝のエピファネイアで129ポンド。そして3位の127ポンドには5頭が並ぶこととなったのだが、その顔ぶれが凄かった。

 英愛ダービーに続き英インターナショナルSも制したオーストラリア。セントジェームズパレスSなど通算8戦7勝の強豪マイラー、キングマン。愛チャンピオンSでオーストラリアを破った仏ダービー馬ザグレーギャツビー。香港でチャンピオンズマイルを圧勝した南アフリカのヴァライエティクラブ。そして暮れの香港マイルを4馬身1/4差で制したエイブルフレンド。まさに錚々たるメンバーを抑えて、ジャスタウェイはこの年の「世界一」の評価を得たのだ。


(続きは、4月25日発売の『優駿』5月号でお読みください。)

ページ上部へ