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今月の立ち読み

杉本清の競馬談義

今月のゲストは元プロ野球選手の三浦大輔さん。横浜DeNAベイスターズで投手として長く活躍し、2016年シーズンをもって現役生活に幕を閉じた。大の競馬ファンで馬主でもある三浦さんに、野球と競馬の共通点や、自身の競馬とのかかわりなどについて語ってもらった。
(この対談は11月28日に収録しました)


杉本
先日、NHKの「サンデースポーツ」で武豊騎手と対談をされて、「もうちょっと早くお目にかかりたかった」とおっしゃっていましたね。あれはどういう意味なのかなと思って見ていたんですが。

三浦
武さんから「シミュレーションはある程度するけど、けっしてその通りにはならない」という話を聞きまして、武さんもそうなんだなと思ったんです。野球もある程度ミーティングなどで戦術とかを考えるんですけど、当日の自分の調子もありますし、その時々の対応もある。だから、現役のときに、レース前の準備の仕方とか、武さんの話を聞いて、ピッチングをしたかったなと思いましてね。

杉本
そういうことでしたか。

三浦
はい。自分たちも先発ローテーションで回れば年に26、27試合投げられるんですけど、ほんとに調子がいいなと思うのは2、3試合で、あとは常に修正して、やっていたので。

杉本
それは馬も同じような感じですね。年に5、6レース走っても、最高潮で出られるのは少ない、どちらかと言うと。

三浦
レースに行くまでが大変なんだなと、馬を持つようになってからわかりました。

杉本
やっとわかってくれましたか(笑)。

三浦
そうですね(笑)。それまでは週末にテレビを観てるだけだったのが、牧場に行ったりすると、生まれてからレースに出るまでいろんな人が携わっているのがわかりますから。牧場で1頭1頭、愛情を持って育てて、入厩して、そこから調教師さん、厩務員さんがやって、レースに出て、ジョッキーが乗ってと。ひとつのレースに出るだけでもこんなに大変なんだというのがわかるようになりましたね。

杉本
それは野球にも共通する。

三浦
そうですね。自分たちは一人ではできないというのがあります。裏方さん、ピッチャーで言えば、ブルペンキャッチャーがいてくれて、コーチがノックしてくれて、トレーナーが体を手入れしてくれて、寮にいれば調理師さんがご飯をつくってくれたり、いろんな人がいてグラウンドに立てているんだなって。競馬もどんなスポーツでも、表に出ている人だけでなくて、裏で支えてくれている人のほうが多いんじゃないかなと思いますね。

杉本
陽があたるのはごく一部の人で、その裏方さんは馬の世界でもものすごく多い。それで、武騎手と対談が放映された次の日曜日に武騎手がジャパンCを勝ちましたね(笑)。

三浦
ほんとに、偶然というか。じつは、その対談を収録する前の週にリーゼントロックに乗ってもらっているんですよ。対談も、乗ってもらうのも、同じくらいに決まったんです。すごい偶然だなというのを感じました。


(続きは、12月17日発売の『優駿』1月号でお読みください。)

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