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偉大な男の素顔を辿って

昭和30年代半ば、ダービー馬ハクチカラとともに遠く海を渡った一人の日本の名騎手。

保田隆芳

遠征終了後、同氏は日本の競馬シーンを大きく変える"手土産"を持って帰りました。

ご存知、モンキー乗りです。これは今や当たり前となった騎乗フォームですね。

 

まだまだ先の話ですが、3月25日発売の4月号から、

騎手・保田隆芳を主人公としたノンフィクション・ノベル

「馬上の変革者――名騎手・保田隆芳の生涯」(仮題)

を展開していく予定です。

 

残念ながら保田先生は去年7月、89歳で他界されましたが、

和子夫人をはじめ、ご長女、ご長男の保田一隆先生、お孫さんにご協力を仰ぎ、

保田先生の人物像を探るとともに、貴重な資料をお借りしてきました。

過去の文献には絶対に載っていないであろうこと、

例えば「塩辛とかしょっぱいものが嫌い」「大のコーヒー・そば好き」

「江戸っ子らしく、履物はつねに綺麗にしていた」「和子夫人との馴れ初め」

「新婚旅行秘話」「戦地での話」「ご飯は滅多に食べず、おかずとお酒ばかり」など、

たくさんのお話を聞かせていただきました。

和子夫人曰く、保田先生は「とてもシャイで、典型的な大正生まれの人」だったそうです。

 

0221_2010_Yasuda_1.jpg取材の様子(取材者はオイラ、ライターの島田明宏さん、

編集部Asa)。

取材中、和子さんから「このレアチーズケーキ

とても美味しいのよ」と勧められました。

3名に出されたケーキ、

まっさきに消えて無くなったのは、

やっぱりオイラのケーキ(笑)。美味しかったあ。

 

0221_2010_Yasuda_2.jpg(写真下)お話がひと段落した後、

昔の写真などを見せていただきました。

(ちょっとブレ気味、またやってもうた・・・) 

 

 

以前、優駿の「ノンフィクション・ストーリー」、「伝説の騎手・前田長吉(2006年9月号)」で、

前田騎手の青森・八戸にある生家をはじめ、各方面に取材をおこないましたが、

当時まだご存命だった隆芳先生(前田騎手の兄弟子にあたります)に

このご自宅でお話を伺ったことを思い出します。

その時も、先生自ら美味しいコーヒーを淹れてくださったっけなあ・・・。

 

現役の人馬の取材ももちろん楽しいですが(デビュー前の2歳馬取材とかは特に・笑)、

こういった歴史上の人物の素顔を辿っていく取材が、個人的に一番好きです。

生きていた時代が自分たちと違ってはいるものの、昔の人たちも現代のホースマンらと同様に、

もの凄く馬に情熱を傾けていたんだなあと、ロマンを感じてしまいます。 

 

第1回目となる4月号では、「幼少期~下総御料牧場」へ行くまでのお話を

ご紹介します。どうぞご期待ください。

【Aozo】

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