先週のブログで記したように、『優駿』10月号ではスプリンターズSの展望記事を掲載しています。
ブログでは、それをフォローするかっこうで
スプリンターズSに出走予定の(だった)外国馬について書きましたが、
まさか直前になって主役級の日本馬の回避に触れることになるとは...。
もうご存知のことと思いますが、
昨年のスプリンターズS優勝馬スリープレスナイトは右前浅屈腱炎が判明しました。
本日10月1日付けで登録を抹消し、今後は繁殖牝馬となる予定です。
スリープレスナイトについては、橋口弘次郎調教師へ取材したことがあります。
いまから1年前、スプリンターズS後の10月7日のことです。
GⅠ制覇直後とあって橋口調教師の口も滑らかで、
香港、ドバイと海外遠征のことも交え、
スリープレスナイトの未来について期待をこめて語っていました。
けっきょく、スプリンターズS後の調子は思わしくなく遠征は実現しませんでしたが、
休み明けにもかかわらず2着となった春の高松宮記念や
秋初戦のセントウルSの走りをみて、
「これなら再び世界を相手にというプランも出てくるのでは」と思ったものです。
シーニックブラストという世界トップクラスが出てくるスプリンターズSは、
かっこうの試金石になるのではと。
そんな矢先の引退だけに、本当に残念でなりません。
実は、橋口調教師に取材をした同じ日に、
昆貢調教師にも取材に行っていました。
神戸新聞杯を勝ち、天皇賞・秋が目標に据えられたディープスカイについての取材です。
そのディープスカイは今年、秋競馬を迎えることなく引退してしまいました。
さぁこれからGIシーズンだ、というときに、なんだか暗い話ですいません。
偶然とはいえ、同じ日に取材した2頭の馬が、
1年後の同じような時期にターフを去り、つい感慨にふけてしまいました。
望む望まざるにかかわらず、遅かれ早かれ競走馬は現役を去り、
そうして競馬のサイクルは回っていきます。
「あれから1年」が、なおも進行形で続くことは、
実は稀有なことであって、その継続性のなかに感動を得られるとしたら、
それはとても幸せなことなのかもしれません。
もちろん、常に"新たな物語"の誕生が期待できるのも競馬の魅力ですけど。
【TBT】

